不祥事再発防止のコンプライアンス態勢再構築コンサルティング事例

依頼内容詳細

不適切な事務処理が連続して発生した。内規の見直しや懲戒処分をするなど、不祥事の再発防止態勢を再構築してステークホルダーの信頼を再度獲得したい。3年の顧問契約でお願いしたい。

不祥事の内容

(1) 情報セキュリティ USBメモリーの紛失

(2) 債権回収に手間取っているうちに、総会報告書作成の時期が迫り、顧客データを削除して未回収債権がない外観を整えた。

(3) 顧客の無理な要求に迎合する形で、割増金を支払った。

(4) その他、公的部門の行政指導に適切に対応することなど。

組織の現状

(1) 管理職受難の組織 こころの病等で可哀そうな事例がいくつかある。

(2) 東京の大手コンサル会社を導入したところ、途中でさじを投げられた。

(3) コンプライアンス違反があっても、見てみないふりするのが当たり前になっている。

ご相談のきっかけ

過去にコンプライアンス研修の講師を担当したことがあった。

解決までのポイント

改革の中心になっている担当者とコンサルティングのための打ち合わせを集中的に繰り返す。内部の状況を正確に把握する。コンプライアンス態勢の障害になっている事項を10個以上書き出す。トップにも渡し、改革案を示して、内部改革に着手した。

結果

コンプライアンス態勢再構築に一定の成果が出た。内部規定は徹底的に見直した。全国の類似組織への影響も出始めた。また、関係者が非常に多い組織であったので、ステークホルダーも巻き込んで、例の3つのポイントに絞ったコンプライアンス研修を行った。関係者の処分も行った。しかし、訴訟が発生したことや行政機関等の意向もあって、上位組織に吸収合併されて終了となった。