企業不祥事の前兆と発見(不祥事が発生する前兆はどうすれば見つかるのか)組織的原因のない不祥事はない。AI、現代心理学、ChatGPT等も利用を

組織のメンバーや組織全体の不正があるかは、どうやって見つかるのか。個人が収賄や贈賄とかそういうことをやってしまうという時に、個人的な或いは組織的な「兆候」というものがある。

 何らかの形でそういう悪いことが発生する時にその前に前兆みたいなものがやはりある。不祥事の前の段階でこれおかしいぞーということで組織的なところで、管理者とか、上司とかが認識してそこでやめさせることはできないであろう。

 公的組織であろうと一般の企業であろうと、場合によってはその代表取締役による不正というものもある。

 その時に発生する時に通常の人間の感覚で行けば悪いことしたらあかんってのが基本だから前兆があればそこでちょっとやめておくのであるが,なかなか進んで行く場合がある.

見抜く力のある人間の存在が現代社会においては非常に大事になってきており、それに加えて組織の構造として、内部統制とかコンプライアンスとかリスク管理を必要とする時代になっている。

ここで、令和時代の昨今では、AIの活用、現代心理学の活用とかがとても声高に叫ばれるようになってきた。

しかも、ChatGPT(Generative Pre-trained Transformer)は、コンプライアンスやリスクマネジメントの分野でも多用されていくであろう。もっとも、マイクロソフトが出資したOpenAIが2022年11月に公開したこのグーグルなどの検索に代わると言われる人工知能チャットボット、各国で規制が厳しくなってきており、今後の活用は不透明ではあるが。

 内部統制・リスク管理の実際の研修の時にもっと詳しく述べているが、売り上げが減ってるとか、見せかけの売上の増加とか、一挙に財務解決をしようとしてハイリスクの投資をしてしまう、買収とかで M & A で使う場合もある。個人的な面ではギャンブル、一発当たればすごいということで50万円とか100万円とか、競馬とか競輪とかに使うということをすればお金はすぐなくなっていく。それは日常生活に前兆としてあらわれてくる。

 不正のトライアングルでいえば、動機と機会と正当化の三つが大きくなると人は不正をする、そのフレームワークでいえば、

(1)動機には家庭的なそのものもある、プレッシャーで、家庭的に金が必要だと、例えば子供が私立の医学部に入っちゃったとか、離婚して養育費がかなりかかるとかが動機になってくる。

(2)機会の方はこれはチャンスであるが、担当が長いとか、高い専門性を持ってる、これが単独で他のものが解らないブラックボックス化してるとか、分からないけどもその人に任せるしかないと合わせるしかない状況。

 これが危険な状況で、何らかの形でその次の専門家とか交代要員を用意できないのは不正が発生する前兆である。

(3)最後三つ目は自分のことを正当化する、これくらいはいいんだ、他所もやっている、誰にもわからないとか。

 因果関係というものがあるにもかかわらず偶然に頼ってしまう。特に職場のリーダーの言葉は重い。リーダーシップが重要である。

原因のない結果はこの世ではない。宗教でも引用するように、因果応報という。

不祥事にも必ず原因がある。組織的な原因、個人的な原因がある。

次の中川総合法務オフィスの動画ではそれを事前に察知する方法をいくつか解説しているので、参照されたい。

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