1.ユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザインとは、広い意味を持っているが、おもに、企業や団体にとって、重要なステークホルダーである「消費者」にとって、使いやすく利用しやすい商品のことを指す。
これは、そのステークホルダーからの「信頼」を得るということから、コンプライアンス経営そのもの要請と言っていいであろう。
また、ダイバーシティ経営は多様性の経営という意味でつかわれることが多いが、組織の中に様々な立場の人が居ることが不可欠になってきていることの裏付けと言ってもいいであろう。いろいろな立場の人を直接聞かないとユニバーサルデザインができないからである。そうでないと、多様性のある知恵は生まれない。
コンプライアンスが売り上げに繋がる、より多くの人がハッピーになればたくさん売れるという事であろう。
たとえば、
缶チューハイに記された点字「おさけ」
牛乳パック扇状切欠き
点字・レリーフ・音声案内を備えた駅構内地図(触地図)(東京・大手町駅)
等が例としてよくあげられる。
最も従来から、広義のユニバーサルデザイン(Universal Design)は、
文化・言語・国籍の違い、
老若男女といった差異、
障害・能力の如何
を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)をいうとされてきた。
この提唱者のアメリカのロナルド・メイスは「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」を中心に置き、障害者に限定していない点が「バリアフリー」とは異なる。
ひとりでも多くのひとの利用を念頭に、みんなでニーズや問題を調べ尽くし、考え抜き、ユニバーサルデザイン化へ継続的な努力、改善がなによりも大切である。
2.ユニバーサルデザインの7原則
①どんな人でも公平に使えること
②使う上で自由度が高いこと
③使い方が簡単で、すぐに分かること
④必要な情報がすぐに分かること
⑤うっかりミスが危険につながらないこと
⑥身体への負担(弱い力でも使えること)
⑦接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること