1.関西電力が多額の金を町の有力者から受け取ってたという問題
関西電力様のコンプライアンス体制がどうなってたか、コンプライスの体制の元になっている内部統制とか、リスク管理とか、コーポレートガバナンスはどういう風になってたか。
令和元年の9月27日ぐらいからマスコミの報道がされて、記者会見も27日に大阪の関西電力の本社でなされた。
関西電力の会長それから社長とか約20名にお金が渡った。
渡したのは、福井県高浜町の建設会社の顧問などの仕事をしていた原発の誘致に積極的だった推進派の元助役であった。現金も合わせて金品も合わせて3.2億円ほどにもなるそうである。
北陸の方は金沢税務署の管轄になってるようでそこがお金の流れについて申告してないということで指摘をして修正申告をしたことから発覚した。
その調査結果は公表しなかった。なぜかと言うと違法性がないという認識があった。
2.関西電力のホームページからわかるコンプライアンス体制、コーポレートガバナンス体制
今日的なコーポレートガバナンスコードといえば取締役会に非常勤の取締役とかを十分に入れて、取締役会が社長とかの業務執行、執行役員等を使った業務執行をしっかりと監視する。
また、社長がコンプライアンス委員会の委員長になっていて、総務室長みたいな方が推進する風になってる。
COSOの体系図から見て、コンプライアンスの目的を達成するための中にリスク管理とかそれからモニタリングとかあるが、この目的を達成するために統制活動をやる、適正に業務を執行してるかモニタリングすることが大切だが、コンプライアンス委員会の独立性をもうちょっと高める組織づくりにしないと私はよくないんじゃないか。
監査役会とか非常勤取締役、社外取締役の方もちょっと見逃してた。
また、違法性がないと問題じゃないから公表しなかったということはまずい。コンプライアンスは違法性だけでなくて倫理の問題でもないのか。
重大なコンプライアンス違反ということはコンプライアンスは最低限の法令と企業倫理を守るというこの最低限これだけではなくて、倫理も守るってのが基本的に入ってくる。
他人からお金をもらうことが普通あり得ることなのか。
企業倫理はどうなってたか疑問を感じる。
3.令和元年10月5日の日経「関西電力ずさんな企業統治、元助役との相互依存30年以上」…関電に厳しい見出し記事
会社法の規定によると不適正な業務執行は取締役会に報告する義務がある。
コンプライアンスいう概念が法令を遵守したり企業倫理を遵守したりしてステークホルダー利害関係者の信頼に応えるというのが標準的な考え
社長自身が言ってるように社会の常識から考えてちょっとおかしいんじゃないか、倫理的におかしい。
社会の人間がどういう風に見てるかコンプライアンスの本質。
コーポレートガバナンスというのはそのコンプライアンスとかよりももっと広い概念で、組織全体でいかにその適正に、もっと平たく言うと正しく仕事をやってるか。
コーポレート・ガバナンスの機能不全でないか。
取締役会に報告しないということであれば、監査役会が役目をはたしていない。
COSOの三つの目的、不正の報告を止めなさい、業務執行を効率的にやりなさい、コンプライアンスを守りなさいってこの三つの目的でステークホルダーの信頼をえる
構成要素のうちにも内部監査とか今回のモニタリングというものをしっかりやりなさい。
コンプライアンスの専門家はよく分かってるわけで、単なる法令遵守ということで弁護士その他の方々を入れてもあまり効果ない。
ソフトロー規制が主流になってきている。
アニュアルレポートとかにソフトローであるコーポレート・ガバナンスコードや中央官庁のガイドライン遵守の状況を正直に報告する
内部通報はどうなっているのか。認証制度ができて、登録企業は増えている。
ハードローでは、刑法の規定とか会社法の責任を今回も問題になってる。収賄罪になる可能性もある、民事責任は善管注意義務違反もあり得る
Yahoo ファイナンスで9月の末ぐらいから1400円ぐらいで株価があったが1200円代まで下がってきている。株主に対する賠償責任、会社に損害与えた株主代表訴訟もあり得る。
社長などの役員の責任の取り方はどうか。公共性の高い会社である。