「インフルエンザのパンデミック対策」 CRISIS MANAGEMENT
ここでの話は大きく2点に分かれる。「組織の防衛のための対策」と「事業の継続のための対策」である。
(1)「組織の防衛のためのインフルエンザ対策」
職員や従業員がインフルエンザにかからないようにすることが大事である。
そのためには、様々なインフルエンザの医学的見解を最大限尊重して、その根拠に即した対策が必要である。
2009年4月末にメキシコから始まった新しいウイルス(ブタ由来H1N1)によるインフルエンザの過剰な発熱外来受診と証明書発行等の混乱は専門家の意見がないままになされていたことに原因があった。
ウイルスは呼吸器系から体内には侵入しないので、患者と医療関係者がマスクをすることで基本的には足りたのである。
指先等の消毒とマスクの着用を内部の者には義務付けるとともに外部からの客などには消毒とマスク着用を奨励するようにすることで基本的には十分であった。
新型コロナでも同じだ、
(2)「事業の継続のためのインフルエンザ対策」
内部の多数のものと組織の重要ポストにいるものが罹患した時は、他の部門やサブ的地位にあるものが代わって職務や指揮などできるようにする。
リスクマネジメント(危機管理)態勢が事前に作成されていないと混乱しよう。
やはり、取引先の業務の停止も視野に入れて、B.C.P.があらかじめ必要不可欠なのだ。